子どもの頃に大事だったものをもう一度・・・

『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』に登場する武蔵野市のある神社はどこにあるかご存知でしょうか?!それは入間市にあります。ホッタラケの舞台になっているのは、入間市の宮寺地区にある「出雲祝神社」です。そして映画のモチーフになっているのも、実在している(出雲祝神社の近く)「ハタヤの稲荷」に伝わる伝承です。

2009年8月22日に公開されたフジテレビ開局50周年記念作品で、とても綺麗な映像で親子で楽しめるCGのアニメーション映画です。大人になってしまうと、子どもの頃にとても大事にとってあった宝物などついつい忘れてしまっていますが、その時は大事に大事に宝物としてとってあったものを思い出させてくれる作品です。そしてこのCGアニメーション映画も、大事な宝ものを扱うかのように4年間という時間をかけて製作されました。

「ホッタラケ」それは「ほったからし」。小さい頃には大切なものがたくさんありました。ちょっと変わった形をしてツルツルした石、暗記するほど読んだ本、小さな指輪、かわいい消しゴム、キラキラがついたバッグ、友達からもらったシール。だんだん成長するたびに、大事なものが増えてくるたびにその時は宝物だったものが「ほったらかし」になり、いつしかどこにいったのか分らなくなってしまいます。

そんな「ほったらかし」にされた物を集められて作られたのが「ホッタラケの島」です。「ホッタラケの島」は異空間にあり、神聖な場所の神社から「ホッタラケの島」へと繋がっています。きつねのテオはホッタラケの住民です。主人公のハルカがテオが物を集めている姿をたまたま見かけて、その姿を追いかけているうちに、ハルカは「ホッタラケの島」へ迷い込んでしまい不思議な「ホッタラケの島」での冒険が始まるお話です。

あらすじ

女子高校生の遥(はるか)16歳。お父さんと二人暮らしをしています。お母さんは遥が小さい頃に亡くなっていました。高校生の遥はとても元気で活発に育っていますが、ただいま反抗期の真っ只中。一緒に暮らしているお父さんと話しをすると、すぐに喧嘩口調になってしまいます。普段は元気いっぱいですが、心の奥の底ではどこかなんだか寂しい気持ちを抱えていて、お父さんともあまりうまくいっていません。

そんなある日のこと、遥は母親の形見の手鏡をなくしてしまったことに気が付きます。大事にしていてのに、いったいどこに失くしてしまったのでしょう。大事な大事な母親の形見。母親との絆がなくなってしまうように感じ、遥いてもたってもいられません。そこで、ある近くのハタヤの稲荷という神社へ行くことにしました。その神社には言い伝えがあります。その言い伝えは【ゆで卵をお供えして、戻ってくるようにお願いをすると失くした物が自分の許に戻ってくる】という言い伝えがあり、遥はハタヤの稲荷へお参りに行くのでした。

そして神社へお参りして、母親から貰った手鏡を返して下さい。とお祈りします。そうすると・・神社の裏でキツネを見かけました。キツネは人間がホッタラケ(ほったらかし)にしたような、いろいろなモノをせっせと運んでいきます。

遥は「もしかして・・・お母さんの手鏡も持って行かれたのかもしれない!?」と思い、キツネを追いかけていきます。キツネを追いかけていくと、神社の裏に不思議な穴があるではありませんか。その神社の裏は、キツネの世界へ通じる穴だったのです。

遥が辿り着いた先は、人間がほったらかしにしたモノばかりで出来ているホッタラケの島でした。遥がキツネの後を追いかけてやってきましたが、そのキツネの名前はテオくんで、テオくんの仕事はほったらかしにされたモノを集める仕事でした。遥はテオくんと仲良くなりましたが、テオくんは迷い込んできた遥をすぐに人間界に返そうとしましたが、遥は母親からもらった手鏡を見つけるまでは帰らない。と言ってテオくんに手鏡を探すことを協力してもらうことになりました。

もし、人間を連れて来た事がバレると大変なことになってしまうので、テオくんは遥に顔をお面で顔を隠すようにといいます。テオくんと遥の二人で、ホッタラケの島のあちこちを鏡を探していると、遥が子供の頃にとても大事にしていた羊のぬいぐるみのコットンとホッタラケシアターで再会します。

久しぶりに大好きだったコットンと再会できましたが、コットンは遥を拒絶します。いつの間にか大事にしてもらうことがなくなったからです。でもそのうちにコットンは遥かを許してあげます。そして遥の手鏡を探す手助けするために遥の冒険に加わるのでした。

ハルカとテオのホッタラケ島での冒険が始まります!

母親の形見の手鏡を無事に遥は取り戻すことに成功しますが、なんとせっかくの手鏡を男爵に奪われてしまいます。男爵は鏡を1000枚集めています。鏡の力によって、ロボット兵を動かすことで人間界から最新機器を奪って自分の帝国を築いてやろう・・・。と画策していたのでした。遥は男爵に捕まってしまい、男爵は遥の記憶を奪って遥を部下にしようとしていたのでした。

テオは遥を裏切って男爵に協力しましたが、テオは一度は遥を裏切りましたが男爵に立ち向かうことにします。そして部下にさせられそうな遥を奪還するために男爵に立ち向かっていきます。見事テオは、男爵を打ち破って遥を自由の身にすることに成功するのでした。

遥も母親の形見の手鏡を無事に取り戻すことができて、人間界に戻ることができました。ホッタラケの島で冒険をしていく中で、父と母の深い愛情に気がついたハルカは父親に謝って、一緒に食事をしようと約束するのでした。

キャスト

遥(幼少)・・・大瀧舞

遥の母・・・戸田菜穂:遥がまだ幼い頃に病死しました。

遥の父・・・大森南朋:妻を病気で亡くした後に、男でひとつで娘の遥を育てました。今は仕事で忙しく家を留守にすることが多くなっています。些細なことで遥と口喧嘩してしまいます。

遥・・・綾瀬はるか:女子高生の主人公。明るく活発的そして繊細な性格。

ひょんなことからホッタラケの島に迷い込みます。ホッタラケ島で母の手鏡を探すために、テオと一緒にホッタラケの島を冒険することになります。途中で男爵に捕まって記憶を消されそうになりますが、テオとコットンが男爵の城に乗り込んだドサクサに紛れて脱出に成功。テオと協力して男爵を倒して手鏡を取り戻します。

美穂・・・谷村美月:遥の友人。遥の住むマンションに遊びに来ます。

テオ・・・沢城みゆき:ホッタラケの島の住民で、キーキャラクターです。

ほったらかしにされた物を集める仕事をしています。偶然に出会った遥に頼まれて一緒に手鏡を探すことになります。飛行機を作って空を飛ぶことを夢見ていて、遥に飛行機の作り方を教えてもらいます。 男爵の命令で遥を引き渡しますが、そのことを恥じていて飛行機に乗って遥を助けるために男爵の城に乗り込みます。遥と協力して男爵を倒します。

コットン・・・松元環季:ヒツジのぬいぐるみ。遥にほったらかしにされてしまっていました。鏡の欠片を身体に埋め込まれたことで自我をもっています。ホッタラケシアター内で遥と再会しますが、最初は遥を拒絶しますが、遥と和解して冒険に加わります。終盤で、遥を助けるためにプチロス盗賊団と一緒に男爵の城に乗り込みますが、男爵に体を引き千切られしまい自我を失ってしまいます。

ピカンタ・・・うえだゆうじ:ホッタラケの島住民。3人組のリーダー。テオのことをからかっています。テオと一緒にいる遥が人間だと知ってから、2人を追い掛け回します。最後の方ではテオの飛行機作りに協力します。

ビッキ・・・甲斐田裕子:ホッタラケの島の住民。3人組の紅一点。テオの飛行機作りに協力します。

デカゴー・・・宇垣秀成:ホッタラケの島の住民。3人組のメンバー。体は大きいのですがのろま。動きがのろいので、ピカンタにどつかれることが多くあります。最後の方ではテオの飛行機作りに協力します。

マバロワ・・・岡部政明:ホッタラケの島の住民。鏡などの高級品を取り扱う店主。手鏡を探しに来た遥のことを男爵に通報します。

兵士兄弟・・・・(兄)塩屋浩三(弟)岩崎ひろし: ホッタラケの島の住民で男爵の家来です。兄の方は細身の長身で気が短くて、弟の方は大きな体で力自慢ですがおっちょこちょいの性格です。

男爵・・・ 家弓家正:ホッタラケの島の住民。城や巨大な飛行船を所有していてホッタラケの島で一番偉い存在です。鏡の力を使って人間より進化した存在になろうと夢見ています。まずその手始めとして、人間世界の新製品を手に入れてホッタラケの島を改造しようとしています。

遥の記憶を消して家来にしようとしますが、テオとコットンに邪魔されてしまい遥に逃げられてしまいます。遥とテオを追い回しますが、銃を乱射して鏡に当てたことで鏡の力が暴走して大爆発を起こしてしまい、全ての鏡が割れてしまって企てが失敗してしまいます。

スタッフ

  • 監督・・・佐藤信介
  • 製作・・・ 亀山千広、石川光久
  • エグゼクティブプロデューサー ・・・ 石原隆、石川みちる、高田佳夫、尾越浩文
  • プロデューサー ・・・ 関口大輔、森下勝司
  • 脚本 ・・・ 安達寛高、佐藤信介
  • 演出 ・・・ 塩谷直義
  • キャラクターデザイン ・・・ 石森連、ヒラタリョウ
  • 遥デザインスーパーバイザー ・・・ 黄瀬和哉
  • ヴィークルデザイン ・・・ 竹内敦志
  • プロップデザイン ・・・ 石森連
  • コンセプトデザイン ・・・ 宮沢康紀
  • CG監督 ・・・ 長崎高士
  • 美術設定 ・・・ 青木薫(ホッタラケの島パート)、加藤浩(現実パート)
  • 美術監督 ・・・ 野村正信
  • コンポジットスーパーバイザー ・・・ 田中宏侍
  • カラーリングスーパーバイザー ・・・ 広瀬いづみ
  • 音楽 ・・・ 上田禎
  • 音響監督 ・・・ 宇井孝司
  • 企画設定協力 ・・・ JINCO
  • 協力 ・・・ 埼玉県入間市、フジテレビ
  • 協賛企業 ・・・ 西武鉄道
  • 制作 ・・・ Production I.G
  • CG製作 ・・・ ポリゴン・ピクチュアズ
  • 製作 ・・・ フジテレビジョン、Production I.G、電通、ポニーキャニオン
  • 配給 ・・・ 東宝